nuruinemuri

タイトルに偽りアリ

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

来年のことを言うと鬼がわろてり

こないだ「クリープハイプのコピーを40曲はやった」という、ギターボーカルの痩せ細った大学生の男の子と話す機会があった。「藍ちゃんは何の曲が好き?」訊かれたので、大丈夫、さっきの話、手と手、愛は、あとなんか忘れたけど数曲答えた。「おれは強火フ…

だっこしてくれなきゃ殺す

いつも川で優雅に泳いでいた名前の知らない綺麗な鳥が、オバさんが撒いているパンくずに群がって、狂ったように暴れまわっていた。全然綺麗じゃなかった。頭上に向かって突進してくるし。冷めるときってこういうもんだなと思った。 何かが上手くいっていると…

ぬるい眠りにさよならを

万に一つの話、自分が結婚することがあるならば「死ぬまでずっと好き」より「いつか嫌になったら離婚しよう」「未来のことは1ミリもわからないけど今好きだからとりあえず、」と言われたい。前者だととにかく据わりが悪くなるだろう。一時の感情で、先の先の…

なぜか今日は殺人なんて起こらない気がする

“クリスマス寒波”と言われた日の晩。路上で酒を飲むために、寝起きの顔にやっつけ仕事でせっせと瞼にラメを置いて、ヒートテックを2枚着終えたところでアイコスを動かし、やっとLINEを開いた。通知が25件。あたしはその後すぐに「誕生日おめでとう」の言葉の…

彼氏がいると自撮りにいいねされないらしい

Twitterで、彼氏がいることを公言していたら、男の人から自撮りにいいねされなくなるらしい。だからもう載せません。うちの彼氏は、浮気されたら「自分に魅力がなかった」と思うらしい。だからもう他の男の子とセックスしません。 言葉より行動で示すのが大…

ラヴが大渋滞2

こんなに寒くなることを忘れていた。冬は、毎年きちんとやってくる。寒いのは苦手だけど、誰に対しても平等に冷たいその季節は、よっぽど生き物に誠実だと思う。今年も、静かに終わりが近づいている。 さみしい人たちほどよく喋る。その人たちは、LINEニュー…

さざなみのような感情と、ささやかな祝祭

天気まで操ることができるんじゃないのか。お天気がこんなにも良かったのは、初めてだったかも。雨が降っていない時点で、もう別モノになったんだと思わされた。 確か去年はファーコートを着て行ったな、今年もそろそろ着るか、と引っ張り出してきたそれを羽…

いなくなったあたしは神の子になれるかな

16歳の頃、地元のTSUTAYAで「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」をうっかりレンタルしてしまった。ジャケットがピンクで可愛かったから。帰宅してコンポにセットし、間違えて爆音で再生してしまって、イントロのギターでびりびり痺れた衝撃に比べちゃ、自…