nuruinemuri

タイトルに偽りアリ

舐めるな、白球追え!

 夏だからayuしか聴きたくないと思ってはいるけれど、夏じゃないとayuを聴かない女だとは思われたくない。とか思っているうちに、8月も半分が過ぎて、台風で初盆の法要は中止になった。お盆前にわざわざ夢に出てきたおばあちゃんには、このことお見通しみたいだったようだ。去年と打って変わって、あたしの姿がころころと変わっていく。ああ、生きているなあとぼんやり思う。

 

夏は、ろくでもないことばかりだった。好きな文章を書く女がいた。それは、ほとんどのろけのようなものばかりだったけれど、なぜか「読ませる」文章で、あたしの興味はいつの間にか彼女でなく、そんな文章を書かせる彼女の彼氏へと移っていた。彼氏はつまらない男だった。いっぺん寝ただけなのに「付き合おう、彼女とは別れる」と言った。ブログはもう更新されなくなった。

そんなことをしていると、あたしにバチが当たる。バチがあたしに当たった末、バチを当ててきた女にも、バチが当たった。バチのループだ。女と男の間に「バチ」は付きものみたい。だって、口約束の下ではお互いの信頼関係がないと成り立たないもの。笑っていいよ。愛してくれる優しい人、君にも見つかるといいね。

 

あれは一年前、暑い夏で、額に汗を浮かべながら重たいものを背負っては電車に乗っていたときだ。その行為は、心臓がずんずん突き上げられる感覚がして、脳みそがびりびり痺れて、セックスなんかよりずっと気持ちがいいと思った。そんなあとに聞いた君の声は、疲労感と達成感とかでずぶずぶに濡れているあたしの鼓膜にやけに響いて、ずっと聴いていたいと思ったんだった。場違いなあたしたちは、場違いな朝の日本橋を、場違いに手を繋いで歩いた。あれからずっと、場違いに踊り続けている。そして、口約束なんてなかったことみたいに、法の下にすがろうとしている。それは、かわいらしくて、みっともないかもしれないけれど、あたしたちらしくて、まあ結構いいんじゃないかなと思っている。

 

え〜、てかあたしのブログは読んでくれないくせに、あの子のnoteにはいいねすんだね?!夏の高校野球を垂れ流しながら、片手間なエッチしてんじゃないわよ。金玉舐めるな、白球追え!

 

今日の一曲

ひなたぼっこ / ローザ・ルクセンブルグ

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なんかよかった建物と 週3くらいで食べてたアイス